ディスクブレーキのロードバイクが普及しています。しかし、このバイクには、専用のホイールが必要です。従来のリムブレーキモデルのホイールを取り付けることができません。
その理由として、リム部分がディスクブレーキの動作に耐えられないこと、そもそもディスクが取り付けられないことが挙げられます。
ディスクブレーキは、リムを挟んでブレーキングをするのではなく、ディスク部分を挟んでスポークを介してリムを止め、そしてタイヤが止まってブレーキが動作するという仕組みです。
そのため、ディスクを挟んだ強い制動力がリムに伝わってきます。この力にリムブレーキのリム部分は耐えられるような設計でないことが多く、破損する恐れもあります。
ただ、最大の理由はそもそもディスクブレーキのディスクを取り付けることができません。
このディスクを取り付ける場所がハブに用意されていないため、そもそもリムブレーキ用のホイールをディスクブレーキのロードバイクには取り付けられないです。
この記事に書いてあること
フロントホイールもおちょこになる
ホイールにはおちょこといわれる部分があります。
これは、スポークの円錐形の形状を指しますが、ディスクブレーキの場合、フロントホイールもおちょこの形になっています。
リムブレーキの場合は、フロントホイールの形状がタイヤ面からみると左右同じ広がりです。
しかし、ディスクブレーキの場合は、ディスクローターを付ける関係で片側がおちょこの形状になります。
こういった事情がから、リムブレーキのホイールではシンプルなデザインなのに対し、ディスクブレーキの場合は、リアホイールと同じくたくさんのスポークを使ったデザインになります。
ディスクブレーキ用ホイールの選び方
ディスクブレーキ用のホイールの選び方はディスクブレーキ用のホイールであること、ブレーキローターの種類が挙げられます。
ここではそれらについて触れていきましょう。
専用ホイールが必要
ディスクブレーキには、そもそも専用のホイールが必要です。
ブレーキローターのつくハブがついていること、組み方がディスクブレーキに対応した形状になっていることなどが挙げられます。
こういった特徴を備えたホイールでないと、そもそもディスクブレーキのホイールとして利用できません。
そのため、大前提としてディスクブレーキに対応した専用ホイールを選ぶ必要があります。
ブレーキローターの種類
ブレーキローターは、ディスクブレーキの円盤になっている部分です。
この部分を挟んで、摩擦によって減速するシステムになっています。
このブレーキローターは、サイズによっていくつかの種類があり、ロードバイクでは160㎜が主流です。
MTBなども含めると、140、160、170、180、200、203mmまでありますが、基本的に140または160㎜のいずれかを選ぶことになります。
このサイズが大きいほど制動力が高いとされますが、その分重量も増します。
またディスクブレーキのローターには現在二つの方法があります。1つは6ボルト。ローター側にもハブ側にも6つのボルト穴が開いていて固定するタイプ。
もう一つの規格がシマノのセンターロックタイプです。ボルトでは無く、ロックリングで締め込むタイプです。センターロックを6穴タイプに変更できるアダプターもあります。
スルーアクスルとは?
出典:アマゾン
スルーアクスルとは、棒を差し込んでネジでホイールとフレームを固定する方式です。
フォークとフレーム(リヤエンド部分)に直接ネジが切ってある穴が空いていて、そこに1本の太い軸棒(シャフト)を通し、ネジで固定していく形になります。
リムブレーキの主流であるクイックに比べて固定が若干面倒ですが、その分正確にセンターの位置で固定ができるので、ブレーキローターとパッドが正確に挟める位置に付けられます。
ディスクホイール予算10万円
最後にディスクブレーキ用のホイールを紹介していきましょう。基本的に予算は10万円と、リムブレーキの頃の倍以上の予算が必要です。
しかし、その分ディスクブレーキを安全に、正確に動作させられるような専用設計が施されています。
シマノ WHEEL WH-RS770-C30 ロードDISC
出典:アマゾン
- カーボンラミネートリム採用のディスクロードバイク用チューブレスホイール
- フロント・リア共に12mmEスルーアクスル仕様
- 23mmワイドリム。サイズ:700C(622x17C)
- 対応カセットスプロケット:10/11スピード
シマノアルテグラグレードに相当するディスクブレーキ用のホイールです。
140mmディスクブレーキローターにも対応してることやチューブレスリムとして機能するのも特徴です。
campagnolo(カンパニョーロ)SCIROCCO DB
出典:アマゾン
カンパニョーロのzondaよりもリム部分を高くしたホイールです。
平地での走行で加速力が増し、走りやすくなっているのが特徴といえるでしょう。
リム部分が高いとカーボンモデルのみの選択になりがちですが、貴重なアルミのホイールとしてラインナップされています。
campagnolo(フリガナ: カンパニョーロ) ZONDA DB
出典:アマゾン
カンパニョーロの定番ホイール、ZONDAのディスクブレーキ仕様です。
特徴的なG3のスポーク配列がフロントにも採用されており、独特のデザインを誇っています。
MAVIC (マビック) KSYRIUM (キシリウム) S ディスクブレーキDB
出典:アマゾン
ホイール大手のマビックがリリースしているホイールです。
リム部分にアルミを採用し、バランスのいい優等生なホイールに仕上がっているのが特徴です。
フルクラム Racing 5 DB
ブルクラムのエントリーモデルのディスクブレーキ版です。
1610g(ローター等入れず)とディスクブレーキのエントリーグレードの中では、かなり軽量なのが特徴です。
フルクラム Racing 4 DB
リムの高さが35㎜と、空力性能も視野に入れたモデルです。
3本のスポークを一組にした2:1スポ―キングを前後で採用し、上位モデルの技術の一部を生かしたホイールに仕上がっています。
フルクラム Racing 3 DB 2WAY センターロック
出典:アマゾン
オールラウンドベストセラーホイールのディスクブレーキ版です。
幅広い用途で利用でき、長距離の走行やレースでも使用できる回転の良さと軽量さを誇ります。
まとめ
ロードバイクのブレーキがディスクになると、制動力はもちろん天候によるブレーキの落ちなどがなくなる。軽いレバーの引きでブレーキが掛けられるのは本当にメリット。
女性や手の小さい方などぜひディスクブレーキのブレーキの効きの良さを体感してほしいと思う。
つるしのディスクブレーキロードバイクの場合、ホイールはけっこう重いものが付いている。特にフロントホイールはキャリパーブレーキの場合ラジアル組になっている。さらにリムがハブセンターに来ていた。
それがディスクブレーキホイールになると、すべて変わってくる。スポーク本数は変わるし、ラジアル組からリアホイールのようになる。おちょこにもなるしね。
ディスクブレーキ用ホイールは、そこそこ良いホイールをチョイスすると良いと思います。