ロードバイクに乗るにはウェア類がとても大切。自転車にはジーンズTシャツで乗ることはできます。もちろんロードバイクのそのようなウェアで乗ることができますが、やはりロードバイクは専用ウェアが大切。
ロードバイクに乗るにはロードバイクだけを購入して終わりではありません。サイクルウェアを用意して着ることも重要です。
今回は、サイクルウェアの重要性について解説し、どのようなものを用意すればいいのかも触れていきましょう。
この記事に書いてあること
バイクにはサイクルウェアがベスト
サイクルウェアはロードバイクに乗るうえでベストな服装といえるでしょう。
確かにロードバイクは、ジャージや普通の服装でも乗ることはできます。
しかし、チェーンカバーがついていないことで裾が汚れてしまったり、フロントのギアに巻き込まれてしまうことも少なくありません。
また、一般車よりも加速するため、通常の服ではバタつきなどが気になるケースもあります。
そう言った意味でロードバイクに乗るうえで、サイクルウェアは必須といえるでしょう。
サイクルウェアの特徴
では、サイクルウェアの特徴は何でしょうか。
ここでは、次の6つの特徴を中心に解説していきます。
体にピッタリフィット
サイクルウェアは体にフィットします。特にサイクリング用よりもレーシング用のようにタイムや成績を競うものほど体にフィットするものになっていきます。
その理由として、バタつきの防止や腕を動かす際に邪魔にならないといった点が挙げられます。
ぴったりフィットすることで、バタつきによる風切り音がなくなりますし、ハンドルの移動やドリンクの飲用時に邪魔になりません。
また、速度を上げる際にぴったりしたウェアの方が空力抵抗が減り、向かい風などの風をうまく受け流せます。
サイクルウェアは速乾性がある
速乾性も特徴です。ロードバイクに乗っていると、春先に乗っていても意外と汗をかき、夏場はなおさら汗が気になります。
そんな時、速乾性のない服を着ていると一気にびしょびしょになり身体が服の重さで邪魔です。
さらに体が冷やされてしまい、体調不良やパフォーマンスの低下を引き起こしてしまいます。
そう言ったことが起きないように速乾性に優れているのがサイクルウェアの特徴です。
サイクルウェアは伸縮性がある
サイクルウェアは伸縮性もあります。先ほど触れたとおり上半身の動きが意外と多く、伸縮性がないと邪魔になります。
また、体へのフィット感を向上させるという意味でも伸縮性は重要なポイントといえるでしょう。
サイクルウェアは後ろが長い
初めてサイクルウェアを購入した方が感じるのは、サイクルウェアが燕尾服のように裾の後ろが長いことです。
これは、ファッションで長くなっているのではありません。ロードバイクに乗っていると前傾姿勢になります。通常の長さの裾では背中やお尻が見えてしまうのです。
また、見かけの悪さだけでなく腰が冷やされてパフォーマンス低下も発生してしまいます。
こういったことが起きないように特異な形をしているのです。
サイクルウェアはバックポケットついている
サイクルウェアは横ではなく後ろにポケットがあります。
これは、横についているとペダルをこぐ際に邪魔になるからです。後ろにつけていれば、ペダルをこぐ邪魔になりません。
またライディングフォームが前傾姿勢になっているので、ロードバイクに乗りながらバックポケットから補給食やアイテムを取り出すことが可能です。
サイクルパンツは股からお尻にパッドがある
パンツは基本的にパッドの入ったものがほとんどです。
これはロードバイクが長時間座ったままの姿勢でこぐということや一般車に比べて軽量化のために硬めのサドルがついていることが挙げられます。
パッドがついていることで快適にロードバイクに乗れるのです。
基本のサイクルウェア
次にサイクルウェアの基本的な構成を紹介していきましょう。
サイクルジャージ
サイクルジャージは、サイクルウェアの基本といえるでしょう。
先ほど触れた裾の後ろが長い、フィット感がある、ポケットが後ろにあるという特異な形の運動服です。
これを着ているだけでもロードバイクに乗っている感じがするでしょう。
レーサーパンツ
レーサーパンツは、パッドのついた半ズボンのようなサイクルウェアです。
一見するとスイムウェアのような外見をしていますが、パッドがついているのでそれとわかるでしょう。
ビブショーツ
ビブショーツは、レーサーパンツにサスペンダーが付いたサイクルウェアです。
サスペンダーとパンツが一体化しているため、ロードバイクでペダリングしてもパンツがずれることはありません。
プロやレース志向の方は、基本的にこのタイプのものを着用します。
インナーパンツ
インナーパンツというのもあります。ロードバイクのパンツは履きたくないというニーズにも対応した下着にパッドの付いたインナーパンツという製品もあります。
このパンツを履くと、普通のズボンを履いてもサドルでお尻が痛くなりにくいのがメリットです。
季節でウェアを変える
季節でウェアを変えるのも重要です。
ここでは、季節によってどのようなサイクルウェアがおすすめか紹介しましょう。
春・秋サイクルウェア
この時期は、基本的に半袖のサイクルジャージとビブショーツという半袖半ズボンのような服装がおすすめです。
ただ、北陸や北海道、東北などは寒い時期なので、長袖のサイクルジャージやビブショーツにレッグカバー、あるいはビブタイツという長ズボンを利用するのも手です。
夏サイクルウェア
夏は暑さとの戦いです。
夏専用の通気性の高いサイクルジャージやビブショーツ、レーサーパンツなどを着用しましょう。
冬サイクルウェア
冬も走りたいという方は、とにかく厚着して、ペダリングの邪魔にならない服装がおすすめです。
ウィンドブレーカーは必須
まずウィンドブレーカーは必須といえます。
ウィンドブレーカーは、サッカーなどで目にするコートのようなものではなく、薄手のジャンバーのようなアウターです。
防寒着として頼りなさそうですが、着るだけで一気に保温効果が高まるように工夫されています。
サイクルグローブ
サイクルグローブは、手袋のようなフルフィンガータイプを選びましょう。
場合によっては、薄手のグローブをつけて、さらに厚手のグローブをつけるという手もあります。
変速の邪魔にならない程度に厚手のものを使いましょう。
ヘルメット
ヘルメットは、ロードバイクに必須です。
スピードが出る分、落車して転倒した場合に頭へのダメージが大きいからです。
過去のプロレースではヘルメットの着用義務がなかったため、落車によって選手が死に至りました。
プロほど出さないにしても相当なダメージが頭部にあるのでサイクルウェアは何も用意しなくともヘルメットだけは購入しましょう。
まとめ
サイクルウェアは、様々なものがありますが、どれも必要な理由があって現在も着用されています。
また、季節ごとに着るものを工夫するのも重要といえるでしょう。
このようなサイクルウェアですが、何も用意しなくでも乗れます。
しかし、ヘルメットだけは最低限用意しましょう。