自宅や室内にいながらロードバイクのトレーニングができるのがローラー台です。
今回は、ローラー台とはそもそもどんなものなのか、種類は何があるのかといった話題を中心に解説します。
この記事を読めばきっと、ローラー台の基礎知識を得ることができるでしょう。
この記事に書いてあること
ローラー台とは
ローラー台とは、ロードバイクなどを使って移動することなく一か所で漕げる自転車専用トレーニング機器のことです。
別名サイクルトレーナーという名前がついている通り、自宅でも静止状態のロードバイクを回してトレーニングできます。用途としてはトレーニングやアップが挙げられます。
トレーニングでは、室内に設置して冬場や雨天時などロードバイクに乗れない時期に利用する用途です。
これによって定期的なロードバイクトレーニングが行えるのが魅力といえるでしょう。
また、モデルによっては負荷を自在に変えられるので、幅広いシチュエーションでトレーニングできるのも魅力です。
アップでも利用できます。レース会場で、実際に走ってウォームアップできない場合、自分たちのスペースでローラー台を回します。これによってウォームアップできるようになるのがポイントです。
このような使われ方をするローラー台について、次の項目では種類を紹介しましょう。
ローラー台の種類
ローラー台の種類は、主に3タイプあります。
それは次の3つのタイプです。
・3本ローラータイプ・固定ローラータイプ・ダイレクトドライブタイプこれらについて解説していきましょう。
3本ローラー
3本ローラーは、3つのローラーにロードバイクの前輪と後輪を接触させて使用するタイプです。
前輪部に1つ、後輪部に2つのローラーをかけて、ハンドル操作を行いながらバランスを取ってペダルを回していきます。
乗り方にコツがいるものの、プロなども利用することが多いタイプです。
3本ローラーのメリット
メリットは、フォーム改善が期待できる、実装感が高いといった点です。バランスを取らないと転倒してしまうので、自然にバランスの取れた走行ができるようになります。
そのため、このローラー台を使うことによってきれいな走行フォームを手に入れることができるでしょう。
また、実際にバランスを取りながら走行するので実装感に近い感覚で乗れるというメリットもあります。
リアルな走行感から、プロの利用も多く、プロレベルになるとダンシングやロードバイクに乗ったままローラー台から乗降できるようになります。
3本ローラーのデメリット
とても不安定なのと、その構造から、転倒するリスクや騒音が大きいデメリットがあります。
3本のローラーだけで支えられているので、バランスを取らないと簡単に転倒します。そのため、初心者にはおすすめできません。
また、3本のローラーが回転することで回転音が大きくなり、マンションや集合住宅ではうるさくて使いにくい点もデメリットです。
固定ローラー
固定ローラータイプは、ホイールの中央、ハブの部分にロードバイクを固定するローラー台です。
後輪に直接接続するので、バランスを取る必要がないタイプという特徴があります。
固定ローラーのメリット
メリットは負荷がかけやすい、転倒しないといった点が挙げられます。
パワートレーニングに適したローラー台であり、転倒の心配を是巣にひたすら負荷をかけたトレーニングができます。
また、転倒しないので初心者でも簡単に利用でき、気軽にトレーニングができるのも魅力といえるでしょう。
固定ローラーのデメリット
デメリットはタイヤの摩耗が激しいこと、バランス感覚が養われないことが挙げられます。
強い付加でホイールを回せるので、タイヤを激しく消耗していきます。
そのため、専用のタイヤを用意しないと、外で乗ろうとしたらタイヤが摩耗しきって丸坊主になっているケースも少なくありません。
ダイレクトドライブ
ダイレクトトライブは、リアホイールを外してローラー台にロードバイクを接続するタイプです。
ホイールではなくローラー台につけられたカセットスプロケットに接続するので、タイヤの減りがないという特徴があります。
ダイレクトトライブのメリット
メリットは、タイヤの減りがない、機能性が高いものが多いという点です。
タイヤを削らないので、タイヤの減りはありません。
そのため、専用のタイヤを用意したり、頻繁にタイヤ交換が必要ないのが魅力です。
また、最新のモデルが多くリリースされスマートフォンで負荷を調整したり、オプションで傾斜をつけたりといったこともできます。
ダイレクトトライブのデメリット
デメリットは、実走感が少ないことや高価なモデルがほとんどという点です。
3本タイプに比べて実走感が高くないので、リアルさを求めている方には、物足りなさを感じる可能性があります。
また、ハイテクなモデルが多いので、高価なものが多く3本ローラーが数万円で買えるのに対し、ダイレクトドライブは10万円以上することが多くかなり高額です。
ローラー台の種類別おすすめ9選
ローラ台のシュル別おすすめを見ていきましょう!
3本ローラ台
ロードバイクの前輪か後輪もしくはその両方をローラーに接触させて回転運動を可能とする器具です。
主にロードバイクの前後左右のバランス取りに使用する器具で、ローラー場をすべるように走行することでマシンの性能を計算し、セッティングを行うために使用します。
器具自体は小さいものが多く、負荷をかけることができるものとそうではない物があり、トレーニング器具というよりかは、ロードバイクのバランスを設定するために使用します。
MINOURA(ミノウラ) 3本ローラー モッズローラー
出典:アマゾン
- 材質:アルミ製
- 対応ホイール:24インチ~700c
- 適合ホイールベース:950~1,090mm(+/-10mm)
- ローラー サイズ:直径/80mm、幅/415mm
- 折りたたんだ状態で直立保管が可能
- 重量:6.5kg(乗降台、前輪ガード含む)
折り畳み式の3本ローラーユニットでロードバイクの前輪と後輪を乗せることでロードバイクのバランスを設定する際に使用します。
この器具の特徴は、長さを伸縮させることができる点にあり、24インチ~700Cのホイールに対応しておりそれらは、5段階調整に手ホイール対応します。
なお、別売りになりますが、負荷をかけるオプションが存在しており別売りのオプションを使用すれば不可トレーニングを行うことができます。
ROCKBROS(ロックブロス)自転車ローラー台
出典:アマゾン
- 本体重量:約6.4kg
- サイズ:使用時:約129.5 x 50cm
- 収納時:約50 x 52 x 11.3cm
この製品は、ロックブロス社の廉価版で安価な3本ローラーユニットです。
特徴としては、段階的に調整可能な機構を備えているが故16-29インチまでのホイールに対応しており、かつロードバイクとマウンテンバイクにも対応しています。
その為、マウンテンバイクとロードバイクのバランスを取ることが可能で、かつ前輪には、脱落防止用のガイドローラーを備えており、安全対策がなされた製品です。
MINOURA(ミノウラ) R720 LiveRoll 3本ローラー
出典:アマゾン
- 設置サイズ:幅 520mm、高さ:190(前輪落ち止めガード上まで)・155mm(ステップ含む)、奥行:785mm(収納時)~1,224mm(ホイールベース980mm使用時)
- 製品重量:10.7Kg
- 適合ホイール:24インチ~700c(ホイールベース950~1,080mm)
- フレーム:アルミ製
- 直径105mmの極太ローラー採用
前輪脱落阻止機構を備えた3本ローラーユニットでフレームは950~1,080mmまでを無段階に調整可能です。
アルミフレーム性で重いローラーユニットになりますが頑丈さがウリになります。
また、別売りのオプションを組み込めば負荷をかけてトレーニングで使用することができるトレーニングマシーンにも変貌します。
固定ローラー
固定ローラーは駆動部を固定することで負荷をかけてトレーニングを行う目的で使用する器具です。
後輪を固定し、後輪に負荷をかけることでトレーニングを行い脚力アップに使用するのが主な目的です。
反面固定ローラーはマシン自体のバランスを取ることはできない商品になります。おすすめを見ていきましょう。
MINOURA(ミノウラ) LiveRide LR341
出典:アマゾン
- 重量:6.2kg
- 負荷装置の抵抗:472watt(Hレンジ 40km/h時)
- 対応タイヤ直径:602~714mm
ネオジム磁石にて負荷をかけるトレーニング器具でマグネット式のトレーニング器具になります。
フライホイールを搭載することにより、慣性を生み出し坂道に近いフィーリングを生み出すことが可能です。
ELITE(エリート) NOVO(ノヴォ) フォース エラストゲル
出典:アマゾン
- 5段階負荷調整機能が付いたベーシックなホームトレーナー
- 対応タイヤサイズ:24~29インチ
- 9.86 Kg
5段階の負荷調整が可能なマグネット式トレーニング器具です。
Elite Misuro B+センサーを取り付ければ、スマート・トレーナーへのアップグレードが可能です。
ただし、この製品は、前輪をブロックするブロックは別売りとなっています。
Sportneer 自転車トレーナ 固定式 自転車ローラー
出典:アマゾン
- 手元で6段階の負荷調整が可能
- マグネット式(磁気抵抗)のため、好みの負荷に調整可能
- 8.94 Kg
負荷を6段階負荷調整なマグネット式のトレーニング器具で、26~28インチに対応した商品です。
折りたたむことができる商品でマグネット式でありながら負荷はギア比により負荷を賭けるという仕組み上、駆動音が大きいという問題がありますが、日中使用する分には申し分のない駆動音です。
なお、静穏設計ではないため、日中以外においては大きな音が発生してしまう要因があります。
ダイレクトドライブ
ダイレクトドライブはローラーを使用することなく後輪駆動部をダイレクトドライブユニットと直結させることでトレーニングを行うことを可能とした商品で負荷はマグネットに電気信号を与えることで自由に負荷をかけることが可能で軽い負荷からものすごく重い負荷まで幅広く設定することが可能です。
反面装備自体が大掛かりになり、邪魔になるという点がダイレクトドライブの欠点です。
ワフーキッカーAXIS FEET ダイレクトドライブ式スマートバイクトレーナー
出典:アマゾン
- 対応通信規格:ANT+, ANT+ FE-C, Bluetooth Smart
- 負荷タイプ電磁式
- 最大出力:2200W
- データ誤差:+/-1%
- 最大傾斜設定:20%
- 対応ホイールサイズ:24"、650c、700c、26"、27.5"、29"
- 対応エンド:・130/135mm QR・ 12×142/12×148スルーアクスル(アダプター付属)
- 体重制限:114kg(最大)
- 対応スプロケット:Shimano/SRAM 8/9/1011スピード※11速スプロケット付属
- 参考重量:22kg
- 電源 ※100-240V~1.5A 50-60 Hz
小型化したダイレクトドライブシステムになり小型でありつつ防振や防音性能が高いモデルです。
ただし、コンセントが海外のコンセントであるため日本においては変換器を必要とするのが弱点に上げられています。
また、重さについては軽いながらも他のトレーニング器具と比較した場合まだ重い部類になります。
ThinkRider A1サイクルトレーナー
出典:アマゾン
- 電源に接続する必要がない、最大300日のバッテリー待機時間
- 最大300時間のトレーニング時間
- アナログスロープ:プリセット3%スロープ(固定抵抗)
- 最大電力:0-1200w
- 電力エラー: ±3%がスマートフォン(IOS / Android)に適しており、コンピューター(MAC / Windows)およびANT+/BLEサイクルコンピューター、zwiftおよびその他のソフトウェアと互換性があります
防音と静穏性を重視しつつ軽量化を図ったモデルです。
ダイレクトドライブシステムのトレーニング器具の中では最安値な商品ともいわれており、静穏や防音性は高い商品ですが、本格的な負荷トレーニングとなると弱い部類に入るトレーニング用機器で、室内向けのトレーニング機器になります。
エクスプローバ ノザエス ダイレクトドライブ スマートトレーナー(ZWIFT連動可)
出典:アマゾン
- 高い静穏性を実現「NOZA S」に採用されたベルトは高い静音性を誇り、騒音レベルは、わずか 58 dB 。図書館でも使えるほど静か
- 正確なレスポンス 実走に近く
- パワー測定の誤差を2.5%以内
- 総重量(開梱時) 17.0kg
- フライホイール重量 5.9kg
フライホイールを搭載した、慣性が働く負荷トレーニング機器です。
慣性が働くが故坂道のようなトレーニングを行うことができるモデルで、人気のトレーニングアプリを使用することでさらなる臨場感を負荷トレーニングに見いだすことに成功したモデルです。
高性能でありながら、防音性に特に力を入れた商品で図書館でも使用可能な音の発生に関して力を注いだ商品で音が発生しないことを売りにした商品になります。
なお、音の発生を抑える機構についてはベルトドライブの採用および、負荷機構が旧来のダイレクトドライブトレーニング器具と異なるが故です。
また、安全設計にも力を入れており、熱を帯びるフライホイールからの火傷を防ぐ仕組みを取り入れるなどの安全策も講じています。
まとめ
ローラー台は、外に実走しなくとも室内などで気軽にトレーニングができるトレーニング器具です。
また、レース会場でも気軽にアップできるので、利用する方も少なくありません。
タイプは3タイプありますが、いずれもそれぞれメリットが異なるため、自分の用途や好みで選ぶようにしましょう。