ロードバイクのヘッドパーツときいて場所がわかるという方は意外と多くありません。しかし、ロードバイクの重要なパーツとして知られており、知っている方は、この部品にこだわりを持っている場合も少なくありません。
そこで今回は、そもそもヘッドパーツとはどんなものか、種類はどんなものがあるのかといったテーマで解説していきます。
この記事を読めばきっと、ヘッドパーツについて知ることができるでしょう。
この記事に書いてあること
ヘッドパーツとは
ヘッドパーツとは自転車のフレーム のヘッドチューブの上下に付いている部品です。
クロモリのロードバイクなどでヘッドチューブの上下に付いているシルバーの部品がそれに当たります。
フレーム部分とフォームとを連結し、ハンドル操作を行ってスムーズな左右の運動ができるようにしている重要なパーツです。
ヘッドパーツ種類
ヘッドパーツの種類は主に次の4つがあります。
- ノーマル(スレッド、ねじ切り)ヘッドセット
- アヘッド(スレッドレス)ヘッドセット
- ロープロファイル(セミインテグラル、ゼロスタック)ヘッドセット
- インテグラルヘッドセット
これらの規格はさらにそれぞれ詳細に分類されます。その点も含めて解説していきましょう。
ノーマル(スレッド、ねじ切り)ヘッドセット
この規格は従来からの規格で、ロードバイクではクラシカルなモデルで使用されているものの、現行のロードバイクではほどんど使われていません。
主にママチャリと呼ばれる軽快車で採用されています。
それぞれスパナによって調整を行うのも特徴です。
ノーマルサイズ--ISO
イングリッシュ、イタリアンとも呼ばれる規格です。
ヘッドチューブ内径30.2mm、フォークと接するクラウンレース外径26.4mmのタイプです。
フロントフォークは1インチ(コラム径25.4mm)のイタリアン(クラウンレース外径26.4mm)を選びましょう。
ノーマルサイズ-JIS
国内の規格として採用されているのがこのタイプです。ISOとほとんどサイズが同じものの若干異なります。
ヘッドチューブ内径30.0mm、フォークと接するクラウンレース外径27.0mmのタイプです。
フロントフォークは1インチ(コラム径25.4mm)のJIS(クラウンレース外径27.0mm)を選びましょう。
微妙に違うため、パーツが合わないことも多いので注意です。
軽快車に多く採用されています。
オーバーサイズ
文字通り、ノーマルサイズよりも大きなサイズです。
ヘッドチューブ内径34.0mm、フォークと接するクラウンレース外径30.0mmのタイプです。
フロントフォークは1-1/8インチ(コラム径28.6mm)のJIS(クラウンレース外径30.0mm)が適合を選びましょう。
スーパーオーバーサイズ
フィッシャーサイズとも呼ばれる規格ですが、現在は生産されていません。
ヘッドチューブ内径37.0mm、フォークと接するクラウンレース外径30.0mmのタイプです。
アヘッド(スレッドレス)ヘッドセット
現在主流のヘッドセット規格で、ロードバイクやMTBに採用されています。
スパナを使用しないのが特徴で、アーレンキーのみで調整が可能です。
ノーマルサイズ-JIS
例外的に32mmのスパナが必要な規格です。
ヘッドチューブ内径30.0mm、フォークと接するクラウンレース外径27.0mmのタイプです。
フロントフォークは1インチ(コラム径25.4mm)のイタリアン(クラウンレース外径26.4mm)を選びましょう。
オーバーサイズ
ヘッドチューブ内径34.0mm、フォークと接するクラウンレース外径30.0mmのタイプです。
こちらはアーレンキーで調整できます。
フロントフォークは1-1/8インチ・オーバーサイズ(コラム径28.6mm)、クラウンレース外径30.0mmが利用可能です。
スーパーオーバーサイズ
オーバーサイズよりも大きくすることで、ヘッド周りの剛性を高め、ロングストローク化を実現したタイプです。
MTBでよくみられる規格で、ヘッドチューブ内径37.6mm、フォークと接するクラウンレース外径33.0mmのタイプです。
フロントフォークは1-1/4インチ(コラム径31.8mm)、クラウンレース外径33.0mmが適合します。
ワンポイントファイブ
こちらもMTBに使われることが多いのですが、キャノンデールというアメリカのメーカーの独自規格で、少数派です。
1.5インチのサイズから来ており、ヘッドチューブ内径49.6mm、フォークと接するクラウンレース外径39.8mmのタイプで、フロントフォークは1-1/2インチ(コラム径38.1mm)、クラウンレース外径39.8mmが適合するタイプです。
ロープロファイルヘッドセット
ベアリング部がヘッドチューブ内に位置し、カップをヘッドチューブに圧入することでハンドルを低く設定できます。
非常に多彩な規格が存在し、混とんとしている規格でもあります。
ただ、ロードバイクへの採用も多くあるため、無視できません。
ヘッドパーツが交換可能な点がセールスポイントで、ヘッドパーツへの負荷が高いマウンテンバイクにも多く採用されています。
インテグラルヘッドセット
ヘッドパーツを圧入する必要がなく、軽量でロードバイクに多く採用されています。
ただ、サイズはロードバイクのモデルによって異なるので注意しましょう。
まとめ
ヘッドパーツはフォークとフレームを連結するためのパーツです。
最近のロードバイクでは内部に入っているものもあるので、目立たないパーツで、しかも規格が多いことから交換が面倒がイメージがありますが、自分のロードバイクにこだわりを持っている方は、交換を検討してみても良いかもしれません。